【北海道】2023/03 オロロンライン 2日目【留萌→天塩】

2023/03 北海道 オロロンライン

オロロンライン旅2日目。
天塩を出発しオロロンライン完走。稚内を経由して宗谷岬を目指す。

天塩~ノシャップ岬 オロロンライン完走

夕映での朝。画像から見ての通り雪が残ってます。晴れても寒い。

素泊まりのため、朝は前日買い込んだセコマ飯。ヨーグルト美味いしいんですよ…。

オロロンラインを抜海すぎたあたりで稚内方面へ舵を切り宗谷岬へ。その後帰りにノシャップ岬を目指し、最後稚内市街戻ってゴールです。

宗谷岬周辺に当然宿はありません。稚内市街で宿をとることになるのですが、平坦とはいえ片道30キロ。ルート延長は130kmを越えます。前日予定外のオトンルイ往復を行ったため、私の脚ではちょっとオーバーペースです。先にノシャップを経由するなどいろいろ当日のルート変更が頭をよぎりましたが、オロロンラインを行くことには変わりませんので、とりあえずスタートします。

ということで先を急ぎます。夕映さんいい宿でした。

とはいえ、オトンルイが通り道。写真は撮らざるを得ない。昨日みたいに撮影会はしませんでしたが、結局各駅停車でした。

幸いに本日も晴れ、、、なのですが、爆風。南風成分がほとんどのため、ここまではものすごく快適です。

昨日のサロベツ原野 駐車公園にすぐ到着。景色よすぎてあっという間です。

ここからは未知の世界。というか振り返ってわかることですが、ここからがオロロンラインとしてのスイートスポットでした。オトンルイももちろん最高ですが、あくまでスポット。オロロンラインという道としての良さを語るならここからです。

風力発電多すぎ問題

途中北緯45度地点にモニュメントがあります。風化は著しいですが…

そして、北度45度地点を越えると、、、

ザ・オロロンライン‼
まさに無。道以外何も存在しません。この時期はシーズンでもなかったので、車通りもほぼなくPC背景の世界に飛び込んだような感じで自転車を駆けました。なかなかこの感覚はないですね!

何もなさすぎ。精神と時の部屋…

途中海沿いに近づくポイントがあります。この辺りからは利尻島にそびえる利尻富士が視界に入ってきます。この日は海上の視程がそこまで広くなかったため薄くなっていますが、一応見ることができました。いつか利尻島にも行ってみたい。その時はっきりと見たいですね。

島の全景をいつか…

イメージとしては湿原地帯が周りに広がっている感じ。だけど海沿い。道広い。うーん、アンバランス感がすごい。

だいぶノシャップ岬に近づいてくると、「こうほねの家」という小さな展望台のついたレストハウス施設みたいなところが。そこでの一枚。この時期は案の定閉まっていました。夏とかの時期は、トイレ・補給が可能です。

ここまで風速5~10mの追い風。心拍130行かないのに35キロ巡行とかでものすごく快調です。

だんだんとオロロンラインの終点が

この先の丘の境目に道が。これが稚内へのショートカットルート、予定ルートです。ただ、自転車乗りとしての一周への誘惑と、追い風爆風の余裕がノシャップ岬へのルートを選択させました。

そして…

ノシャップ岬到達!そしてオロロンライン完走(小樽開始じゃないですけど…)。

いいくたびれ感でした。ていうか人いない…。一応観光スポットっぽくはあるんですけど。

赤白の塔は稚内市立ノシャップ寒流水族館。時間の関係でカットしましたが、寒冷地の海の生き物たちが見れるみたいです。

稚内市街から宗谷岬へ

さて、今日の行程はまだまだ先があります。時間の都合もあるので急ぎます。

ノシャップ岬から稚内市街までは目と鼻の先…なのですが、向かい風の影響で巡航速度が上がらない。そんな中ようやく到着。

稚内駅周辺でまず目につくのが、稚内港北防波堤ドーム。

 北埠頭が旧樺太航路の発着場として使われていたとき、ここに通じる道路や鉄道へ波の飛沫がかかるのを防ぐ目的で、昭和6年(1931)から昭和11年(1936)にかけ建設された防波堤です。
 樺太へと渡る人々で賑った頃のシンボルでもあり、古代ローマ建築物を思わせる太い円柱となだらかな曲線を描いた回廊は、世界でも類のない建築物として内外の注目をあびています。
  半世紀を経て老朽化が著しかったため、昭和53年(1978)から3年間、全面的に改修工事が行われ、昭和55年(1980)にその独特の景観がよみがえり、高さ13.6m、柱の内側から壁までが8m、総延長427m、柱の総数70本、半アーチ式の構造形式です。平成13年(2001)に北海道遺産に指定されています

引用:稚内市HP:https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/domu.html

そして稚内駅へ。

日本最北端の線路

北海道のぽけふたかわいすぎ問題。稚内駅周辺はそこそこお店やコンビニもありますが、せっかくなのでお昼はある場所を目指すことにしました。

日本最北のマックです!グーグルマップの表示から店としての存在は知っていたのですが、こんな標まであるとは…。恐るべき最北の地稚内。ちなみに味は変わりません。世界のマック。

ここからは宗谷岬を目指します。稚内まで大体30km。途中帰路に使う稚内空港横を抜け、愚直に日本最北端をめざします。

ここからもひたすら海沿いの道。遠くに数多く見える風力発電が建っているのが宗谷丘陵です。

市街から数kmでこれ。走り易すぎる。

漕がなくても進むような暴風を背に、ついに宗谷岬の看板が。

そして…

到着!!日本最北端の地!

日本どこの岬もなんというか果て感がいいものですが、宗谷岬はそれこそ最果てですからね。やはりいいものです。宗谷岬自体は駐車場も広く園地のように整備されています。オフシーズンですがそこそこ人もいます。

この写真、暴風で撮るの大変でした。ロード持ってるだけで風に煽られるレベル。

宗谷岬から帰還 路線バス輪行

さて、旅の折り返し地点。ここまで来たら宗谷丘陵をめぐって白い道を通って帰るか、となったのですが、3月は宗谷丘陵の道自体が通行止めでした。これは完全にリサーチ不足でした。

宗谷丘陵の中にある「白い道」は、稚内フットパスである「宗谷丘陵フットパスコース(全長約11㎞)」のゴール側(宗谷地区側)約3㎞にわたり稚内の名産である“ホタテ”の貝殻を砕いて敷き詰めてできた道となっております。

稚内市HP:https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/white-road.html

せっかくの晴れなのに、残念ですが、通行止めを突破するわけにはいきません。おとなしく帰りましょう。

…無理。進まない。これまで南風の恩恵を受けに受けてきましたが、帰りは当然向かい風なわけで。心拍あげて漕いでも20kmを越えず、3km地点で心が折れました。

追い風がすごい時点で帰りをマックにいるときに考えていたのですが、簡単に調べていたのが路線ばすです。稚内←→宗谷岬間は路線バスが通っています。逆にこれ以外の交通手段はないわけです。

路線バス輪行はあまり歓迎されにくいものですが、北海道庁の公式HPで紹介されていたので、試してみることにしました。片道1,420円。所要時間1時間のバス旅です。

サイクリングinてっぺん宗谷~自転車とバスで旅する宗谷岬~

稚内駅~宗谷岬等の路線を運行する宗谷バスでは、輪行袋に収納した自転車の持ち込みが認められています

引用:北海道宗谷総合振興局HP:https://www.souya.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/cycling/74248.html

このページでも稚内→宗谷岬を自転車で、帰りをバスとしているので、この風向きは稚内の日常なのでしょう。実際バス待ちをしているとき、地元のごみ回収車に乗られていた方から、この風は稚内ではいつものことと声をかけられたので、よくあることみたいですね。

さて、実際このバス輪行してみましたが、思ったより快適でした。オフシーズンなこともあり、座って宿付近までワープです。運転手の方にとがめられることもありません。宗谷岬にはバスの待合所も少し大きめのものがあり、冬でも以外と問題ないです。一方で観光シーズンの8月等は混雑や暑さが少し厳しいかもしれません。輪行というスペースを取ってしまうものなので、タイミングは考えた方が無難です。

とはいえ、無事稚内市街に帰還することができました。

本日の宿は、旅館山一さんです。コスパよく朝夕付きプランのあるビジネスホテルさんです。

この夕食付で8000円。普通にキレイだし、いい宿でした。

ちなみに、徒歩5分で日帰り入浴施設もあります。稚内市樺太記念館も併設されています。はい。

ヤムワッカナイ温泉港のゆ

すごい組み合わせだぁ

最終日は帰るだけ。寒いうえに空港までは10km以上あるので、稚内駅から路線バス輪行です。完全に宗谷バスさんの味を占めました。

稚内駅にはちょっとした店舗もあります。

地元さんの素材を使ったスイーツを販売してるオレンジエッグさんのソフト味比べ。

オトンルイと留萌本線廃止を聞きつけての弾丸旅行でしたが、オロロンラインの魅力を煮詰めたいい旅になりました。

全国のライダーのあこがれが詰まったいい道です。

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