青森旅1日目。
弘前駅を出発し岩木山を半周、宿のある廻堰大溜池を目指す。
弘前市内を回る
さて、東京駅から輪行して、弘前駅へ。弘前市は青森市、八戸市に次ぐ青森県第三の都市ですが、新幹線の停車駅はありません。新青森駅から奥羽本線に乗り換えて向かいます。
ワープ完了。この時点で11時前。今日の行程は60kmちょっと。ゆっくり行っても十分宿の夕食には間に合います。
ただ暑い。今年は全国的な猛暑でしたが、この日はその中でもきつい日でした。弘前も最高気温が35度を超えるなど、ちっとも東北に来た感じがありません。愚痴ってもしょうがないので、出発。
市街からも岩木山が。まずは下調べしてたカフェに向かいます。
市街からも岩木山が
目指すのは、大正浪漫喫茶室。弘前城近く、藤田記念庭園内にある洋館のカフェです。
弘前駅からすぐなので着いたのは11時過ぎ、それでも5組ほど順番待ち。テラス席だとさらに待つ可能性があったので、店内席でも良しとして待つことにしました。
ただ、LINEで受付すれば店外待機も可能とのこと。30分待ち。せっかくなので軽く弘前城を拝みに行くことにしました。
ちなみに、弘前城公園内は桜まつり期間でない限り自転車走行が可能です。弘前城付近の有料区間も降りればそのまま入場することができます。
ここまで天守閣に自転車が近づくことは少ない。
軽く見ていただけなんですが、すぐLINEで呼ばれてしまいました。速攻で帰ります。
灼熱からのオアシス。座席数は少な目。ただ確実にゆったりできます。
藤田記念庭園内にある赤いとんがり屋根が目を引く洋館内のカフェ。
https://www.hirosaki-kanko.or.jp/edit.html?id=taishoroman_cafe
大広間とサンルームを利用した窓際が特等席で、大正時代の面影をそのままにゆったりとした時間が過ごせます。
四季の彩りを眺めながら味わうアップルパイやランチは格別です。
市内6種類のアップルパイが揃うほか、白神産そば粉のガレットが人気です。
青森に来たらリンゴ、アップルパイを食べずにはいられないでしょう。弘前市内アップルパイをどこのお店でも出していて鎬を削っています。今回はミーハー目ですが、それもまた良し。味も最高でした。
左が冷たいオークレール、右が温かいタムラファーム。
弘前市街~岩木山
涼しくて雰囲気のよいカフェなので、なかなか腰が上がらず、すでに12時過ぎ。ここから岩木山に行かないと宿につきません。弘前市街から脱出します。
もともと弘前市街から南下しアップルロード起点から岩木山を目指す予定でしたが、暑すぎて遠回りする気力が失せていました。今回は、岩木川沿いにアップルロードと交差する場所まで西進。合流後アップルロードを経由して岩木山神社へ向かいます。
一方で、弘前市街から岩木山までは県道3号線(弘前鯵ヶ沢線)が直線ルートです。交通量がそこそこあるため、あまりおすすめしません。
岩木川が手前に、奥に岩木山
昨年行った八甲田周辺との違いは、リンゴ畑の多さ。岩木山周辺、弘前はとにかくリンゴ畑が多いです。
少しのアップダウンを経て、岩木山神社に到着。
夏の神社はいいですよね。岩木山神社はその良さが際立つ気がします。
色のコントラストが良すぎる問題
岩木山神社の逆さ狛犬
本殿から外れた龍神池。外れた雰囲気がよかったです。
暑さの中に多少の涼しさを感じて癒されました。なんとも表現が難しいんですが、落ち着く神社です。
岩木山を半周する
さて、ここまでで20kmちょっとしか漕いでませんが、すでに13時半を過ぎていますので、少し急ぎます。
ここからは県道3号と県道30号を使って、岩木山を半周していきます。
まずは、岩木山南側、県道3号線。ピーク地点の嶽温泉まで比較的上りやすい200mほどのヒルクライム。
嶽温泉に近づいていくとトウモロコシ畑が両サイドに広がるようになり、直売所がちらほら。岩木山神社も含め補給ポイントがあまりないので、思い返すと寄ってみるとよかった気がします。
柳田トウモロコシ園あたりがカフェ併設で入りやすそうだったかなぁ。今回は干からびそうだったので、嶽温泉脇の自販機で水だけ買い足しました。道をそれて少し登りますが、一応補給とトイレが使えます。
さらに嶽温泉を抜けていくと津軽岩木スカイラインの入り口が。残念ながら自転車は通行禁止です。
そんなこんなで鯵ヶ沢に突入。少し下って県道30号に合流します。
下った先はなんというか裏山というか、車通りもない田舎道。
暑さとキツさで頭がゆだってまして、写真がありませんが、この県道30号線を東進する場合、合流地点からまたヒルクライムです。平均勾配こそそこまでなのですが、時折12パーセントを越えるような区間もあるので、夏だと普通にやられます。
登りきると、今まで岩木山が覆っていた十三湖方面の景色が。
画像はスマホの限界ですが、肉眼だとそれはもうきれいに平原地帯に広がる風力発電機群を眺めることができました。
暑さにやられつつもヒルクライム区間を突破。ここからは岩木山の北、鶴田町にある宿を目指していきます。
1日目の宿と廻堰大溜池
本日の宿は津軽富士見湖と呼ばれる廻堰大溜池のほとりに位置しています。
津軽富士見湖
県内最大の貯水湖。万治3(1660)年、弘前藩4代藩主信政が新田開発のために堤防を築き、用水池にしたといわれています。
鶴田町役場https://www.medetai-tsuruta.jp/web_magazine/legend/fujimilake.html
堤防は延長4.2キロメートルと日本一長く、湖面に津軽富士・岩木山を映すことから、「津軽富士見湖」と命名されました。
平成22年には、農林水産省の「ため池百選」に選ばれています。
そして、この津軽富士見湖、日本で最長の木製橋がかかっています。結構壮観で、かなり夢中でスマホを向けていました。
岩木山側、道の駅っぽい施設側から
ホテル側から岩木山を
猛暑のなか夢中で写真撮影をしていましたが、夕方前にはチェックイン。
今日の宿は、福祉健康保養センター つがる富士見荘さん。
保養施設という名前がついていますが、しっかりホテルです。温泉併設、夕食は懐石、比較的リーズナブル、津軽富士見湖へは徒歩1分と、自転車には最高のホテルでした。
しっかりおいしい懐石
そしてこの宿、前述しましたが、津軽富士見湖へ徒歩1分。気が向いたら行ける距離にあります。
ということで、マジックアワーと夜に行きましたが、まあ雰囲気のいいこと。ここまでちゃんと景色がいいのに、人気がまったくありません。正直今回の旅で一番雰囲気が気に入りました。
夜はしっかり橋がライトアップされます。満月の夜でしたが、夜は涼しい青森を満喫しました。
ぜひ岩木山周辺に来た時は利用してみてほしい宿です。
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