青森旅2日目。
青森県鶴田町を出発し、十三湖、小泊を経由、竜泊ラインを越えて竜飛崎を目指す。
廻堰大溜池からメロンロードで北上
さて、本日も快晴かつ暑い。朝8時には宿を出てますがすでに30度近い気温です。
ルートとしてはひたすら北上。十三湖周辺は湿地帯でアップダウンもなく、小泊から竜飛崎を結ぶ竜泊ラインがメインのヒルクライムポイントです。
まずは、十三湖を目指します。さらば岩木山。
リンゴ畑から岩木山を臨むまさに青森の景色
十三湖までは、広域農道のメロンロードを選択。これはかなり走りやすい道でした。広域農道ですが、アップダウンは少なく、道幅は広いし舗装もキレイ。十三湖付近まで20キロ前後を一気にパスできます。
メロンロードを漕いでいて目につくのが、風力発電群。オトンルイとは違って一直線に並んでいるということはありませんが迫力があります。
十三湖にたどりつく前にかなりの写真を撮っていました。
メロンロードから海側に行くことも可能です。今回は出来島海岸にふと立ち寄ってみました。
出来島漁港の防波堤
ここメロンロード周辺は、屏風山湿原としても知られていて、何個か湿地もあります。少し道をそれただけで付近を走行可能。目的地に行きつつ、軽快に海と湿地と風力発電の近くを走れる。いい道だ…
この日の個人的ベストショット。まさに顧客の求める夏の景色。
さて、順調に北上して、10時半過ぎ。十三湖を目指す途中ですが、高山稲荷神社へ寄り道します。千本鳥居で有名な神社ですね。
千本鳥居は京都伏見稲荷が有名ですが、こちらもなかなかの迫力です。というより、伏見稲荷の場合、丘を登る必要があり、千本鳥居が並んでいるのを一望することはないので、全景を見れるこちらの良さも十分感じれると思いました。まあ、諸々の雰囲気を加味すると勝てない気もしますが、、、
千本鳥居を抜けた先の展望台から
高山稲荷神社を参拝して11時過ぎ、メロンロードに戻ります。もう少しで、十三湖。高山稲荷神社を過ぎても、メロンロードは漕ぎやすいの一言。湖沼地帯の間を縫う平坦路をひたすら北上していきます。
画像は県道12号との合流点。ここまでくると、十三湖は目の前。県道に移りさらに北上します。
十三湖畔に到着。昼過ぎということで補給します。
しじみラーメンの元祖をうたっているお店です。
うま味(あじ)の強い塩ラーメンで、かなり回復できました。ラーメンの割にアミノ酸がしっかり補給できるので、案外健康食なんですよね。ちょうど待ち時間なく入れましたが、とめどなくお客さん入ってました。
ちゃんとしじみの貝殻の取り皿が出てきます
アミノ酸を無事補給できたということで、相も変わらず北上していきます。
十三湖は汽水湖です。ラーメン屋を出てすぐに十三湖大橋があり、河口を越えることになりました。正直特筆すべき水質のキレイさなどはありませんが、なんとも穏やかな印象です。
ここまで広域農道沿いに来たということで、コンビニ等のスポットに立ち寄らずに来ていましたが、道の駅に寄ってみました。道の駅十三湖高原。高原という文字に完全につられました。登り100m前後でそこまでの高原地帯は無いですよね、、、
それでも簡単な展望台から十三湖を望むことができました。こう見ると海沿いの割に落ち着いた地形ですね。
小泊から竜泊ラインをヒルクライム
十三湖を越えて、国道339号に接続します。このあたりから暴風林がなくなり、ひたすらに海沿いを行く快走路。灼熱の中海沿いに北上していきます。この時点でかなり景観。
このように先が見える海沿いの道はどこでもテンションが上がります。
振り返るとここまで走ってきた海沿いのラインが見えるのもグッド
にしても暑すぎる。酷暑日のライドはこまめな休息がないと頭が沸騰します。この日も例にもれず休憩施設を見つけたら基本的に駆け込みます。
ということで、道の駅こどまり。海水浴場併設、キャンプサイトもありと、キャンプ旅をしている人にとってはいい拠点かなと。
こういう、夏休みの土日にもかかわらずちょうどいい人の量の郊外の海水浴場の良さ。関東住みで湘南とか見てると、天と地ほどの差が。キレイだし。
道の駅こどまりは小泊市街を過ぎた先にあるので、竜泊ラインはすでに始まっていますが、納得の絶景路です。
これから向かう半島沿いを眺めつつ、日本海を横に。文句のつけようがない。
また、場所が場所だけに、ライダーの数も少なかったように感じます。すれ違ったローディも0でした。どんどん最果てに向かっていく感じがたまりませんね。その感覚だけは宗谷岬よりも強かったり。
さて、問題の龍飛崎ヒルクライムポイント。奥に見える丘を越えた先に竜飛崎が。
7kmで頂上の眺瞰台まで450mほど登ります。個人的今年一番キツかったです。眺望がいい峠というのは、基本的に日陰がない。これは35度越えの昼の登りにはこたえました。
特に中盤以降は斜度が8%を下回ることがなく、アブも寄ってくるわでかなり辛いものがありました。
看板地点で舗装が変わっていますが、そこが開始地点です
酷暑期のヒルクライムは足つきとか言ってられません。脳が茹ります。というか旅をするようになって足つきを気にしなくなりました。写真取れないし。
ということで、一つ目の展望ポイント、坂本台。ここまでの竜泊ラインと小泊の半島が見えます。
ここまで快晴だったはずなのに、これから登る方面には雲が。どうしようもないので、黙々と登っていきます。
雲行きが怪しいとはまさにこのこと
そして、眺瞰台に到着!視界が白い!
はい、というわけで、今回の登りがきつかった要因のひとつがこれですね。ご褒美がなかった。ちなみに、この雲頂上付近だけで、少し下った瞬間になくなりました。翌日もずっと雲がかかっていたので、このピークポイント付近だけもともと曇りやすいようです。
名前の通り、視界を遮るものは全くない展望台なので、晴れてればかなりの景色が見えたはずですが、なんとも無念。
あれだけ暑かったのに、日がなくなり、風も強いので冷えてきます。目的地はすぐそこ。気を取り直して下って龍飛崎です。
旅の目的地 龍飛崎を回る
あれだけ視界を覆っていた雲はキレイになくなり、龍飛崎につくころには晴れていました。
まずは、今日の宿に到着。ホテル竜飛さんです。荷物を置いて体を軽くしてから散策します。
入口すぐの風除室にサイクルラック
まずは、龍飛崎の「碑の丘」。有名な石川さゆり「津軽海峡・冬景色」の歌謡碑があり、ボタンを押すと爆音で流れ始めるアレです。
※爆音注意
にしても、風の岬と呼ばれるだけあってすごい風です。これも最果て感へのスパイスです。やっぱりその地の先っぽに来ているという感じがすごくいい。旅していることを再確認できます。
さて、次。これも有名な階段国道ですね。
津軽半島の最北端、龍飛崎を通る国道339号線は、日本で唯一の「階段国道」。国道でありながら車もバイクも通れず、歩行者しか通れないという風変わりな国道です。階段の前に青い三角標識が立っている様子はなんともシュール。
なぜここが国道になっているのかは諸説ありますが、階段があったところを含めて道路整備をする予定で国道に指定したものの、70mという高低差・民家が密集という条件に阻まれて階段部分は改良がなされぬまま時が過ぎ現在に至るとか。
青森県観光情報サイト:https://aomori-tourism.com/spot/detail_413.html
階段国道の脇を過ぎ、少し坂を上ると竜飛崎灯台まで上がることができます。
龍飛崎展望台から眺める、竜泊ラインが一番の絶景ポイントです。
視界の左右は海で、自分が岬にいることを実感でき、その先の風車等を視界に収める。いい景色だ。
ということで、本日の行程は終了。宿であるホテル竜飛へ。
風除エリアにサイクルラックがあってかなり便利でした。温泉もいいし、シングルルームもあり。一人旅にはかなりおすすめの宿です。食事の口コミはあまりよくないので、素泊まりにしましたが、当たり前にコンビニなんてものはないんですよね。家から食材と着替えを郵送しましたけど、どっちがいいのやら。おとなしく食事つきにすればよかったかなと。
ともかく、猛暑のなか何とか2日目の行程を終了。十三湖から竜飛崎、漕ぎやすくかつ景色もいい。かなりよいルートだと思います。
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